鍼のあれこれの話題

徐々に暖かみを増してきて、もうすぐ春がやってきそうな陽気となってきました。もうすっかり雪が解けて、雪が降っていたことさえ忘れようとしています。例年に比べて短い冬だったのかもしれませんね。3月も頑張っていきたいと思います。

コラム

長野市風間の古岩井整骨院のコラムです。
先日治療で行われる鍼の効能について知る機会を得ました。
古岩井整骨院では鍼治療は行っていませんが、話題の一つとしてお話しします。
鍼は中国で古くから鍼治療が行われているのですが、特に浙江省と呼ばれる福建省の北側の省でちょうど沖縄の緯度くらいのエリアが特に盛んだそうです。
鍼を打ったまま自宅に帰り生活するというのが当たり前のように鍼が浸透しているようでした。
また、鍼の打った位置によって経絡現象と言われるツボから内臓の位置まで一直線に赤くなる現象も中国では度々確認されています。
そんな鍼治療ですが、発祥は頭痛持ちの方が転んで足の有名なツボである足三里の周辺を傷つけてしまった後、急に頭痛が治ったというのがきっかけで、そのポイントを鍼などで刺激するようになったのが始まりのようです。その後中国の長い歴史の中でそのポイントはツボと呼ばれ多くの位置が発見されました。
WHOの基準では361か所のツボが世界的に認識されているそうです。
どこの国でも分かるように現在では漢字名ではなくアルファベットと数字の組み合わせによってツボが設定されています。
その結果がハイチで起こった大災害で、被災者のキャンプでは十分な医薬品が行き渡らないエリアで鍼が大活躍しました。
更に3000年以上前のミイラのアイスマンにはツボに相当する場所に#の字の入れ墨が入っており、その当時から何となくツボというものが認識されていたようです。
そんな歴史を持つ鍼ですが、なぜ効果があるのか実は決定的な要因が分かっていないと言われています。
ただ、日本では筋肉をまとめる薄い膜(ソーセージの肉をまとめる膜のようなイメージ)である筋膜を鍼で刺激することによって、そこに血行が集まることで症状が緩和されると考えられています。
このように慢性期に対しては非常に効果があるものだそうです。

鍼の話をしてしまいましたが、当院では鍼治療は行っていません。
しかし、必要であれば適切な鍼の治療院をご紹介することもできますので、ご相談ください。

今週の一枚

茶臼山のモノレール乗り場へ行ってきました。
少し標高が上がっただけで日陰にはまだ雪が残っており、久しぶりに立派な雪だるまを見ました。