自転車に必要な筋肉~体幹(胴体)編~

この1週間、23度を記録する初夏のような陽気から一転し、氷点下、最高気温も10度を下回るという不安定な天気となっていますね。当院にいらっしゃる方も本来の痛み以外に体調不安を訴える方が増えています。早く落ち着いた春らしい天気となればよいですね。

コラム

長野市風間の古岩井整骨院のコラムですが、今回は前回に引き続きスポーツ自転車で必要な筋肉についてお話しします。今回のテーマは「体幹筋」です。聞きなれない言葉ですが、これは胴体の筋肉で身体のパワーを足に伝えたり、逆に足からくる反動を支えたり、自転車をこいだり様々な場面で身体の安定に大きく関わる筋肉です。そんな体幹筋の代表的な筋肉である大胸筋、広背筋、脊柱起立筋、そして腹直筋を紹介します。

①大胸筋
大胸筋は胸の筋肉で胸板と呼ばれる筋肉です。よく筋肉を自慢する方がこの筋肉をアピールするのでご存知の方も多いかもしれません。この筋肉の作用は身体のブレを安定化させる作用と腕からくる衝撃を緩衝する作用があります。
鍛え方:
腕立て(プッシュアップ)一番気軽に鍛えられる方法と言えます。

②広背筋
広背筋は背中の両側の横にある筋肉です。背中の外側の輪郭をかたち作っている筋肉というイメージが分かりやすいのではないでしょうか。この筋肉は前傾姿勢の保持や下半身の安定化の作用があります。また日常生活では姿勢を良くする作用もあります。
鍛え方:
懸垂が有効です。おもりやロープを引っ張るトレーニングであるプルダウンも有効です。

③脊柱起立筋
脊柱起立筋は背中の真ん中、ちょうど背骨の一つ一つをつなぐように走っている筋肉です。体の支柱、大黒柱のようなイメージです。この筋肉は主に前傾姿勢の維持や広背筋などによる身体を安定化させるパワーを骨盤等に伝える働きをします。姿勢にも広背筋同様に貢献します。
鍛え方:
広背筋のように懸垂でも鍛えられますが、バックエクステンションと言って脊柱起立筋をメインに鍛えるうつぶせから身体を反らすという運動もあります。

④腹直筋
腹直筋はお腹の筋肉です。腹筋と言われて最初に思いつく筋肉であったり、田の字に割れた外見が特徴的ですし、六つに割れた外見からシックスパックと呼ばれる筋肉でもあります。実は呼吸にも関与する筋肉なので呼吸しやすくなるという効果がメインです。背中の筋肉同様前側からも身体の安定を支える作用があり姿勢にも影響します。また骨盤を安定させることから、ペダルを漕ぐ効率を上げる作用もあります。
鍛え方:
腹筋(ちょっとカッコイイ言い方でクランチとも言います。)やプランクというつま先だけ足を支えた四つん這い姿勢から手を伸ばすトレーニングも有効です。

このように安定性や力を伝える作用がメインですが、日常生活では姿勢を整える筋肉としても有効に働きます。

今週の一枚

少し足を延ばして別所温泉まで行ってきました。肌寒い陽気でしたが、温泉街の湯気が暖かさと旅情を誘います。