サルコペニア

サルコペニアにご用心!

降りそうで降らない日が続いています。
こういった日は体も重くなりがちですが、腕を振る、足を挙げるといった簡単な運動をするだけでも心が軽くなり、体も動かしやすくなります。
エンジンを動かすセルモーターのような運動ですが、ぜひお試しください。

また、連絡ですが、

7月15日(月・) 午前中のみ受付

いたします。
普段行きにくいという方は一度お越しください。

コラム

長野市風間の古岩井整骨院のコラム、今日はサルコペニアについてお話しします。
サルコペニアというと聞きなれない方も多いですが最近注目の用語です。
定義としては「加齢に伴って生じる骨格筋量と骨格筋力の低下」です。
極端な言い方をすると年を取って足腰や身体全体が弱ることです。
ギリシャ語の「sarx」(サルクス、筋肉)「penia」(ぺニア、失うこと)を合わせた言葉で、文字通り筋肉を失なった状態です。
高齢化が進み、こういった方が大変増えており介護現場や医療現場では大変深刻な問題となっています。(更に認知機能やバランスなどの感覚などが失われた状態をフレイルと言います。)
これは早めに見つけて対応することが大切なのですが、自分ではなかなか分からないという方が少なくありません。
そこで、多くの健康番組や病院の広報で紹介されているふくらはぎで行うセルフチェックをご紹介します。

・サルコペニアのセルフチェック

1・両手の人差し指と親指で輪を作ります。
2・それをふくらはぎに当てます。
3・指が触れてしまう、輪ができてしまう(ふくらはぎと指の間にすき間ができてしまう)場合はサルコペニアです。
※指が触れずにすき間ができない場合は異なります。

これは根拠のあるチェックです。
国立健康・栄養研究所の研究グループが500人以上を対象に調査したふくらはぎの太さと筋肉量には高い相関関係(因果関係)があったことからふくらはぎが注目されたのです。
厳密にメジャーで測るものでは、ふくらはぎの一番太いところが男性では37cm、女性は34cm以下だとサルコペニアの予備軍とされています。
指の輪がちょうどその目安と言われており、簡単なチェック方法として推奨されているのです。

もし予備軍とわかったらどうするかというと、納豆や肉、魚など良質なたんぱく質を意識してとって(高齢者のたんぱく質の摂取量は戦後数年間と同レベルという報告があります。)運動を行います。
運動は動きに問題がない方であればウォーキングやサイクリング、水泳、ラジオ体操などの低強度(軽く息が弾む程度)の有酸素運動を行い、全身の筋肉を動かすことをおすすめします。
そうでない方や雨の日の場合は、意識してからだを動かすことです。
このほかにも手軽にできる運動として
・ニートゥーチェスト(腹筋のトレーニング)
1・両脚を曲げ、足を浮かした状態から、ゆっくり両脚を伸ばす。
※膝は伸びきらなくても構いません。
2・戻す。ゆっくりと両脚を曲げて、足は浮かしたままで行う。
3・5~10回無理のない範囲で繰り返す。

・ハーフスクワット(大腿四頭筋、ももの前側の筋肉のトレーニング)
1・両足は肩幅程度に開いて立つ。
2・ゆっくり膝を曲げて膝が直角になる程度まで腰を落とす。
3・戻す際もゆっくりと膝を伸ばし腰を持ち上げる。
4・膝が伸び切らないところで繰り返す。 5~10回。

・足上げ その1
片脚を伸ばした状態で、床面に対して上へ持ち上げる。足が一番重く感じる高さまで上げる。
1・あお向けで寝る。
2・足を上げる
3・かかとを床面につけずに繰り返す。

・足上げ その2
1・横向きに寝た状態で脚を上げる。
2・下ろす際も左右の足をつけずに繰り返す。

・モモ上げ
座っても立ってもOK
1・片膝を高く持ち上げる
2・床に足をつけずに繰り返す。

このほかつま先立ちなども有効ですが、こまめに行うのがおすすめです。
コツとして、回数は、心地よい疲労感が残る程度でOKです。
一回10秒程度時間をかけましょう。
ちりも積もれば山となります!テキパキ動くことをお忘れなく。

今週の一枚

先日長野県にある当組合の設立95周年の式典に参加しました。とても多くの方が参加し、また自分の仕事がここまで長く続いていることを誇りに思いながら、次の95年に向けて進めていきたいと考えます。より良い整骨院を目指して今日も一日頑張っていこう、そういう意気込みです。

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