オーラルフレイルを知ろう

朝の気温がぐっと下がり、日中は快適に過ごせる季節になってきました。
しかし、昼夜の気温差が大きいため、体温調節が難しい時期でもあります。
衣服の調整や体調管理に気をつけて、元気にお過ごしください。

コラム

古岩井整骨院のコラム、本日は「オーラルフレイル」です。

「オーラルフレイル」という新しい概念は、口腔機能の軽微な低下や食生活の偏りを含む、身体全体の衰え(フレイル)の一環として捉えられます。
この概念は、東京大学高齢社会総合研究機構の研究に基づき、早期に気づき対応することで健康状態を維持できる元に戻る特徴を持っています。

初期の症状

オーラルフレイルの初期症状は、滑舌の低下や食べこぼし、軽いむせ、かめない食品の増加、口の乾燥など、些細で気づきにくいものが多く、注意が必要です。

高齢者の社会的つながりや共食といった「社会性」の維持は、全身の健康に寄与しますが、口腔機能の低下はフレイルとも深く関わっています。
歯を失った場合には、適切な治療を受けることはもちろん、定期的に歯科医師に診てもらい、口腔ケアを継続することが重要です。
また、地域で行われる介護予防の取り組みや口腔機能向上のためのセミナーを活用するのも効果的といえるでしょう。

8020運動とオーラルフレイル

「8020運動」は、80歳で20本以上の歯を残し、健康に食事を楽しむことを目指して推進されてきました。
初期の達成者は少数でしたが、現在ではその割合が50%を超えています。
日本歯科医師会は、8020運動をさらに発展させるべく、「オーラルフレイル」の概念を広め、健康長寿を支援するための活動を行っているのです。

今後、「オーラルフレイル」についての研究は進展し、新たな知見が加わることが期待されています。
高齢者への対応を強化するため、歯科医師も研修を重ね、現場での対応をさらに充実させていくことが求められています。

今週の1枚

長野県松本市にある「キッセイ文化ホール」です。
このホールは、「セイジオザワ松本フェスティバル」などの大規模なイベントやコンサートの会場としても使用される文化施設です。
建物はモダンなデザインで、大きな窓や特徴的な円形の部分が印象的で、周囲には緑があり、自然に囲まれた穏やかな環境が感じられます。