熱中症対策~水分のとり方

最近テレビで熱中症の増加が騒がれています。
長野でも30℃を超える日が続いており、当院へ来院される患者さんの中にも熱中症で病院へ行ったという方がいらっしゃり他人事ではなくなっています。
そこで今回水分補給を中心に簡単にまとめてみました。

水分の温度:5~15℃(少し冷たいと感じるくらい)
これは飲みやすさやクールダウンに効果的な温度で飲みやすい温度でもあるそうです。

飲む量:こまめに少しずつ
1回に飲む量は10分間で300mlまでが望ましいそうです。一気に飲んだりするとすぐ排出されてしまうのでこまめに飲むことが良いとのこと。
普段も毎日の食事に一回ずつと昼前、おやつ時、寝る前などに飲めれば理想です。
もちろん野外での作業中は必ず飲むことは当然となります。

一緒に摂取:梅干し、塩飴など糖分や塩分も一緒に
塩分を摂ると水分の吸収速度が上がるそうです。
糖分も重要ですが、水分を飲んだ量の2.5%が最も理想です。
おおよその目安ですが、コップ一杯の水(約200~250ml)にあめ玉1個(約4g)が分かりやすいのではないでしょうか。

飲み物:水、麦茶が手軽でお勧め。スポーツドリンクは一工夫を
水や麦茶は手に入りやすいので、飲みやすいと思います。
スポーツドリンクも手軽にミネラルや糖分が摂れますが、糖分がかなり多いので水で倍に埋めるなどした方が糖分のとりすぎを防げると思います。
いちいち手間というようでしたら経口補水液(OS-1など)というものがドラッグストアで売られていますからそういったものを摂ると良いかもしれません。

ちなみに熱中症になった患者さんは草取りに夢中で気づいたら意識がもうろうとして明らかに異常な状態になったそうです。
気温も25℃くらいの比較的涼しい中で起きたことだそうなので、気温に関わらず野外の作業は要注意ですね。