最近応急手当として養生テープを使った固定をしてきた方が見えました。
いくら応急手当でもそんなテープは使わないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ある意味理にかなっていると感じ、テーピングの歴史を思い出しました。
テーピングの歴史は、一説によると1861年のアメリカ南北戦争にまで遡ることが出来ると言われています。戦場で怪我をした兵士が、負傷部分に荷物梱包用のテープ(恐らくガムテープのようなもの)を巻いて自陣地にまで自力で退却したことがテーピングの始まりとされているそうです。その後のテーピングは、1874年に誕生したアメリカンフットボールの隆盛と共に発展し、ぶつかり合いが多く、数あるスポーツの中でも選手の故障が激しいスポーツであることから必要とされたのはうなずけますし、初期の頃は現代のような専用のテーピングテープはなく、ガムテープや布テープのようなものが平然と使われていたようです。
それに今でもやむを得ないときはガムテープで応急手当てをする、といったケースもまれにあるようです(皮膚トラブルのもとになりますからあまりお勧めできません・・・)が、可能な限り準備をして臨みたいですね。
もちろん当院では専用のテーピングテープを使用し、毎日患者さんの手当てや施術に使用していますのでご安心ください。
(写真は当院使用のテーピングテープ(左)、とガムテープや養生テープ(右)です。)