やる気と免疫の深い関係

秋を通り越して、まるで冬がやってきたような冷え込みになりました。
このような時期は、体調の変化を感じる方が多くいらっしゃいます。
どうぞ無理をなさらず、温かくしてお過ごしください。

なお、11月3日(月・文化の日)は午前中のみ受付いたします。
皆さまのご来院を心よりお待ちしております。

コラム

古岩井整骨院のコラム、本日のテーマ注目されることの多い「やる気と免疫の深い関係」についてです。

昔から「病は気から」と言われますが、最近の研究でその言葉があながち迷信ではないことがわかってきました。
疫学的な調査や脳科学の進展により、「やる気」と「免疫系」には密接な関係があることが明らかになりつつあります。

やる気の仕組み

やる気の中心を担うのは、脳の「即座核(そくざかく)」と呼ばれる部分です。
ここでは、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンといった脳内物質が分泌され、意欲や活力を生み出しています。
これらの物質は、脳の働きを活性化させ、気分を前向きに保つだけでなく、体の免疫機能にも影響を与えます。

例えば、ドーパミンやセロトニンの分泌が減少すると、気分が落ち込みやすくなり、いわゆる“うつ状態”に陥ることがあります。
このような状態では、自律神経のバランスが崩れ、免疫力が低下することも報告されています。

体の健康を左右するやる気

反対に、希望や感謝、達成感などの前向きな感情を持つと、脳内でこれらの物質が活発に働き、免疫細胞の働きが高まるといわれています。
つまり、「やる気」や「気持ちの持ち方」が、体の健康を左右する大きな要素なのです。

やる気を取り戻す方法

前向きな気持ちは、自然に湧いてくるものではなく、日々の小さな工夫で育てていくものです。
脳のやる気の源であるドーパミンやセロトニンは、生活の中での「充実感」や「安心感」によって分泌が高まります。

たとえば、朝の光を浴びること。
太陽の光はセロトニンを活性化させ、心のリズムを整えます。
ほんの10分でも、窓際で深呼吸をしながら日光を浴びるだけで、気分が軽くなることがあります。

また、「小さな達成感」を積み重ねることも効果的です。
部屋を片づける、好きな音楽を聴く、誰かに「ありがとう」と伝える──そんな小さな行動でも脳は、やる気ホルモンを分泌します。
大きな目標を立てるよりも、「できた」という実感をこまめに積み重ねることが、前向きな気持ちを支える土台になります。

さらに、人とのつながりも大切です。
誰かと笑い合ったり、話を聞いてもらったりすることで、オキシトシンというホルモンが分泌され、ストレスをやわらげてくれます。

気持ちが落ち込んでいるときこそ、心と体の両方を少しずつ動かしてみましょう。
前向きさは「心の筋肉」のようなもの。
焦らず、やさしく、自分を励ましながら鍛えていくことが大切です。

疲れを感じたときこそ、少しでも前向きな気持ちを取り戻す工夫をしてみましょう。
それが心と体の健康を守る、第一歩になるかもしれません。

今日のテーマは「やる気と免疫の深い関係」でした。

今週の1枚

長野市にある「ながのこども館 ながノビ!」の外観です。
週末ということもあり、館内には多くの子どもたちが訪れ、にぎわいを見せていました。
創造と学びをテーマにした施設で、家族連れの姿も多く見られました。