患部を暖める~暖め方色々~

整骨院や病院では冷やすだけでなく、症状に応じて暖めることも行います。暖めることを温罨法(おんあんぽう)と言います。

効果としては、皮ふ表面の血管を広げて血流を促進し、老廃物や炎症による産物を代謝させるほか、白血球を増やし炎症を抑えたり、知覚神経を沈静させて痛みを和らげたり、腸の動きを良くするという効果もあるそうです。

温罨法の種類は

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湿性といって皮ふがあたる部分に水分を含むもの(温湿布(入れない場合もあるようです)、蒸しタオル、お湯で温めるタイプのホットパックなど)

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乾性といって皮ふにあたる部分に水分を含まないもの(湯たんぽアンカ、カイロ、電気毛布、熱気浴、電気で暖めるタイプのホットパックなど)があります。

温罨法の狙いとして
ホットパックでは、代謝を高めることで筋肉痛や関節痛を緩和する。治療やリハビリの前に行い、循環を促進することで老廃物の代謝、鎮痛を図る。熱気浴(スチーム)では、温熱効果(循環の促進)により硬くなった関節の動きをスムーズにすることが上げられます。

最近では、ヒートショックプロテイン(HSP)と呼ばれる傷んだ細胞を修復する働きを持つタンパク質が熱によって増えることが言われており、温罨法によってより効果的な増やし方も研究されているそうです。こういう最新の研究も整骨院で利用できたら―そう考えて日々の業務に当たっています。