整骨院を開いているとよく見かけるケガが突き指です。
この突き指、一部の人や地域の間ではした瞬間に自ら引っ張って治そうとする人がいます。
ボールなどが当たって指が縮んだような錯覚になりとっさに引っ張るのかもしれません。
しかし、だいたいの場合それは危ない行為です。
応急手当のハンドブックや冊子などで禁止はされています。
それはなぜか?
指の関節には骨以外にも腱や靭帯、掌側板(軟骨の薄い板)などの組織があり、引っ張ることで傷めた骨以外の組織を余計傷つけてしまうからです。
もちろん、骨折や脱臼などの場合は例外で場合によっては引っ張ることもあります。でも、多くの突き指はそこまで壊れてしまうことは少ないと思います。
もし、突き指をしてしまったらまず心臓より高く手を上げて、近くに氷などがあればそれで冷やすというのがベストです。とにかく腫れてどうしようもなければ、バケツに氷水を入れてその中に手を入れてしまうという方法もあります。
そうしたうえで病院へ行ってみてはいかがでしょう。
もちろん「整骨院」に来ていただいても問題ありません。
骨折を伴いより高度な医療施設への紹介が必要か、整骨院内の手当てで済むものか適切に判断し、患者さんにとってベストな選択になるよう努力します!