日常生活でよく関節の音が鳴る方が見えますが、原因は何かとよく聞かれます。
しかし残念ながらこの関節音、実は決定的な原因がまだよくわかっていないのです。
もちろん決定的なものがないだけで、おおよそこうではないかという説がいくつかあります。
現在最も有力だと考えられているのは関節の中を液体が移動する時に出る泡が弾けるものだという説です。
耳で聞いた感じでは骨同士がぶつかっているように聞こえるのに、ちょっと考えにくいですよね?
人間の関節はスムーズに動くように、潤滑油のような液体(関節液)が関節の中に包まれた構造をしていて、本来この関節液は動きに合わせてスムーズに移動しているそうです。
しかし、筋力のバランスが悪かったり、関節を無理な角度で動かしたりすると、圧力がアンバランスになり、この関節液が急激に移動するという現象が起こるといわれています。
この時に発生する気泡の破裂音が骨や皮膚を共鳴させる事で音の質が変化すると考えられているようです。疑問に思われる方も多いと想像できますが、この説を提唱した方はこの現象で起こった音が関節のポキポキ音に近いと言っています。
もちろんこの説に異を唱えた説もあります。
大まかに挙げると①靱帯の急速な伸びて音が出②関節内の癒着が剥がれて音が出る③靭帯や腱、骨がこすれたり当たったりして音が出る。という説があります。
実際に観察できたケースがないそうなので何が正しくて、何が間違いなのかはわかりませんが、少なくとも音とともに痛みを伴うというものは実際に骨が変形してぶつかり合っている場合もあるので、治療の対象になります。
身近な現象なのに原因がはっきりしていないというものおかしな話ですが、音が鳴っても無理に繰り返し鳴らそうとせず、気にしないというのが良いかもしれませんね。
ただし、もし音が鳴って痛みもあるというようでしたら整形外科や整骨院などで相談してみてはいかがでしょうか。
音を完全に消すことは難しいですが、痛みに対しては全力で対処いたします。