雪道の歩き方~転ばずに歩くには

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1月に入り割といい天気が続いていましたが、今日は沢山雪が降っています。

普段は患者さんに急がずゆっくり歩くように、転ばないように説明していますが、恥ずかしながら自分が雪で滑って転んでしまいました・・・。
自分で言っておきながら情けないですね。

ということで、雪道の歩き方についてまとめてみました。

その1:歩幅を小さくする。
歩幅が大きいとその分足を高く上げる必要になり、重心移動が大きくなって転倒しやすくなります。なので滑りやすいところでは、小さな歩幅で歩くと安定します。

細い道を歩くときは、自然と足が閉じ気味になりますが、20センチ前後は常に開けておくと良いようです。

その2:足の裏全体をつけて歩く
雪道を歩くときは、重心を前におき、できるだけ足の裏全体を地面につけて歩くと安定します。
道の表面が氷状のつるつるした面になっている場合はその1:小さな歩幅で、その2:足の裏全体をつけて歩く「すり足」のような歩き方が良いようです。ただし「すり足」といっても、完全に地面を擦りながら歩いているとつまづきやすくなるため、軽く足を浮かせてつまづきにくくすると転倒しにくくなります。

道路の表面に雪の残っている「すり足」では歩きづらい所では逆に、その2:足の裏全体を路面につけ、その1:小さな歩幅でそろそろと歩くと良いと言われています。

その3:急がず焦らずゆっくり歩く
急いでいる時はついつい普段の歩き方になりがちですから、冬は夏より移動に時間がかかることは仕方がないとわりきって「時間や心、歩く場所に余裕をもって」行動し、「急がず、焦らず」にその1、その2のポイントを抑えて歩くことが重要です。
しっかりと「滑りそうな道」を見分けながら歩くことは転倒予防に必要なポイントです。

また急いでいなくても、携帯電話や一緒に歩いている人と話しに夢中になっているときなど、路面に対する注意力が薄れたときは転倒のリスクが高くなるので注意が必要です。

危険な路面についてもまとめてみました。
・つるつる路面
・路面が斜めになっているところ
・横断歩道(車や人の往来で踏み固められ、つるつるしている)
・地下鉄駅や地下道からの出口付近(踏み固められているうえに段差もある)
・車の出入りのある歩道(バスやタクシーの乗降場所、住宅や店舗の駐車場の入り口、ガソリンスタンドなどが危険)
・店の入り口(履いてきた靴の裏自体が氷のようにつるつるになっているため店のタイルなどで滑ります)
・日陰(視界が悪い、氷が融けずにつるつるになっている)

最後に、やむをえず転びそうになったら。
気を付けていても転びそうになることがあります。
少しでもケガを避ける場合は重心を後ろへ持っていきしりもちをつくことです。後ろに転ぶことで手の骨折や顔面のケガなどを避けることができます。
ただ、骨粗しょう症の場合はどちらに転んでも骨折はまぬがれませんので、雪の日は外出を最小限にするなどの対策が必要です。