お茶の成分の成分や効能とは?

桜も満開になりましたね。
寒くなったり、暖かくなったり、激しい気温の変化で身体も不調になりがちです。
体調の管理もしっかり行って生活していきましょう。

コラム

古岩井整骨院のコラム、本日はお茶の成分や効能について紹介します。
お茶の成分は主にカテキン、カフェイン、テアニン(アミノ酸)、そしてビタミン類が挙げられます。
今回は、それぞれの機能や効能について紹介していきましょう。

カテキン類

お茶特有の渋味や苦味を感じさせる成分がカテキンです。
この成分は、抗酸化物質であるポリフェノールの一種として知られています。

そして、緑茶に含まれるカテキン類には、主に次のような種類があります。

・エピカテキン(EC)
・エピカテキンガレート(ECg)
・エピガロカテキン(EGC)
・エピガロカテキンガレート(EGCg):抗アレルギー作用で知られる「メチル化カテキン」はEGCgの一部がメチル化したもの

さまざまな研究から分かっているカテキン類の機能性には次のようなものがあります。

・抗酸化作用
・肥満予防
・抗がん作用(消化器系・肺・脾・腎・乳腺・皮膚がんなど)
・コレステロール低下
・血圧上昇抑制
・抗菌作用(食中毒菌、コレラ菌、O-157、白癬菌など)
・虫歯予防
・抗ウイルス(インフルエンザウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)など)
・腸内細菌叢改善
・抗アレルギー
・消臭

村松敬一郎、小國伊太郎、伊勢村護、杉山公男、 山本(前田)万里編;「茶の機能」.学会出版センター.2002

カフェイン

カフェインには中枢神経を興奮させる作用がありますが、麻薬のような中毒性はありません。
そのため、手軽にリフレッシュできるのが大きなメリットです。お茶が古くから世界中で愛飲されてきた背景に欠かせない成分の一つでもあります。

広く知られている機能として次のものが挙げられます。
・覚醒作用
・強心作用
・大脳への刺激
・利尿作用
村松敬一郎、小國伊太郎、伊勢村護、杉山公男、 山本(前田)万里編;「茶の機能」.学会出版センター.2002

テアニン(アミノ酸類)

アミノ酸は10数種類~20種類ほど含まれ、その大半を「テアニン」が占めています。
テアニンは別名「グルタミン酸エチルアミド」といい、お茶の魅力である上品な甘さやうま味があるのが特徴です。

テアニンには次のような機能性があることが報告されています。。
・リラックス効果
・抗ストレス作用
・血圧降下作用
・睡眠改善作用
・脳神経機能調整、認知症予防
村松敬一郎、小國伊太郎、伊勢村護、杉山公男、 山本(前田)万里編;「茶の機能」.学会出版センター.2002

ちなみに緑茶(せん茶)100gに含まれるたんぱく質は24.5gです。(『日本食品標準成分表2020年版(8訂)』より

ビタミン類

各種ビタミンとの相乗効果で抗酸化作用をアップ
お茶に含まれる成分として各種のビタミン類も次に挙げられます。

・ビタミンA(カロテン): 抗酸化作用 抗がん作用
・ビタミンB群 抗酸化作用 口内炎や口角炎予防作用
・ビタミンC:抗酸化作用 抗ストレス作用 抗アレルギー作用
・ビタミンE(トコフェロール): 抗酸化作用 老化抑制作用

さらに、すべてのビタミンにも共通しているのが「抗酸化作用」です。
体内に活性酸素が過剰に発生すると、細胞やDNAを傷つけ、老化やがんなどの病気の要因になると考えられています。
そのため、それらに対抗できるお茶のビタミン類は老化や病気の予防効果が期待できます。

そして、先ほど紹介した抗酸化物質の一つであるカテキン類と併せて摂取できるお茶は、優れた抗酸化作用を持つドリンクといえるでしょう。

今週の一枚

七二会の桜です。
集落の入口に大きな枝ぶりで満開の花が咲いていました。