息切れと検査のすすめ

少しずつ涼しい朝や夜になってきましたね。
いよいよ秋の足あとがやって来ています。
今月の予定は以下の通りです。

9月18日()          お休み
9月20日(月・敬老の日)    午前中のみ受付
9月23日(木・週分の日)    午前中のみ受付

コラム

古岩井整骨院のコラム、本日は息切れとCOPD(慢性閉塞性肺疾患)です。

COPDは、タバコの煙などによって肺の中で炎症が起き、酸素と二酸化炭素の交換を行う肺胞が溶かされてしまうことで呼吸の機能が落ち発症します。
もちろん、それ以外の原因でも肺は加齢とともに呼吸機能が老化しますが、喫煙するとそのスピードが早まります。
しかも、禁煙しても溶けた肺胞は二度と元には戻りません。
そのため、禁煙して何年もたってから発症してしまうことも珍しくありません。
喫煙で肺胞が溶けるのは喫煙者全体の2~3割ほどですが、呼吸機能の検査を受けないと自分の肺の状態は詳しくわかりません。そのため、検査などを受ける必要があります。
※禁煙しても壊れた肺胞を元に戻すことはできませんが、がんや心筋梗塞、脳梗塞などの発症リスクを下げることができます。ですので、禁煙がとても大切であることに変わりはありません。

筋トレで息切れを改善する

COPDを完治させる治療はありません。
しかし、筋トレや気軽にできる運動で息苦しさを改善して元気に暮らすことが可能です。
COPDは全身の炎症も起きる病気です。
その炎症によって息苦しさがより強くなってしまうと考えられています。そこで、効果的なのが運動です。
筋肉を動かすとさまざまな体に良い物質が分泌されることがわかっていますが、近年注目されているのが「アイリシン」。
全身の炎症をおさえる働きをしてくれます。
さらに、筋肉自体も少ない酸素で効率よく動けるように変化するので、息切れが改善されて呼吸が楽になり、元気に暮らせるのです。

大切なのは運動を継続すること。
筋トレだけにこだわる必要はなく、ウォーキングでも掃除でも料理でも、活発に動くライフスタイルを続けることがCOPDの症状や息切れの改善につながります。
※COPDと診断されている方が運動する場合は必ず医師に内容を相談してから行ってください。

息切れが気になる方は医療機関で検査も

息切れが気になる方や「40歳以上で喫煙経験がある人」は、呼吸機能検査を受けることをおすすめします。
呼吸機能の検査は「スパイロメトリー」という装置に思い切り息を吹き込んで計測します。一般的な人間ドックでは受けられる場合が多いので、メニューにあるか確認してみましょう。
また、40歳以上で喫煙経験があれば、呼吸器内科などで保険診療の範囲内で受けることも可能です。
気になる方は、ぜひ利用してみてください。

今週の一枚

戸隠です。
標高が高いだけあって、かなり涼しい場所でした。