12月になりました!

12月に入りましたが、幸い暖かい日が続いていますね。
ウインタースポーツには、あまり好ましいことではないのですが、風間のような平地ではありがたいいです。

コラム

長野市の古岩井整骨院のコラム第2回目は、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうくんきょうさくしょう)です。
これは、背骨の中にある脊柱管と呼ばれる脊髄(脳の延髄から出ている神経)を保護する管が変形した背骨や背骨を支える靭帯(硬いスジのような組織)に圧迫されて様々な症状を引き起こすものになります。
症状には主に2つのタイプがあり、①神経根型(しんけいこんがた)
背骨を通り腰やお尻から足につながる脊髄から出る神経の根っこ(神経根)が圧迫されるタイプです。圧迫されている側の足だけに症状(痛みやしびれ)が出ます。②馬尾型(ばびがた)、脊柱管の中にある脊髄は腰椎の一番上(第1腰椎と言います。)の付近から馬の尻尾のように、何本にも分かれています。これを馬尾神経と言い、脊柱管の中を通る馬尾が圧迫されるタイプで、両足にビリビリとした強い痺れや足首が動かなくなるなど症状の出ることが多いです。この馬尾型が進行すると、腸や膀胱の働きに関係する神経が圧迫され、排尿・排便障害(失禁などの症状)が出る場合もあります。
神経根と馬尾神経、両方の神経が圧迫されるタイプもあり、これは両方の症状が同時に出るため、重い症状になりやすいです。
基本的な症状についてですが、腰の重だるさ、痛み、両足または片足に痛みやしびれがある、間欠跛行(かんけつはこう:長い時間続けて歩けない、歩いては休み、痛みがおさまったらまた歩くを繰り返す症状)が出るなどがあり、生活に支障が出るくらいの歩行困難や排尿・排便障害が出ることもあるとされています。
高齢者に多いのですが、基本的に年齢にかかわりなく発症します。全国の運動競技におけるトップクラスの選手だと高校生でも発症したという話を聞いた事があります。決して高齢な方だけのものではありません。
代表的な治療法は、薬物治療(注射、飲み薬、点滴など)、運動療法(たいそうなど)、物理療法(電気をかけたり、腰をマッサージしたり、腰を引っ張るなど)や生活指導(姿勢指導や環境のしどうなど)があり、最終手段として手術があります。
脊柱管狭窄症の体操に関しては直接の業務範囲ではありませんが、一緒に行いながら説明しますので、興味がありましたらご相談ください。
最後に、これらは通常の腰痛と異なるため、当院では対応できない場合もあります。
マイナスな事は書きたくありませんが、そう言ったものであるかどうかも鑑別(振り分け)を行い、適切な医療機関への紹介を行なっています。
それ以外のものであれば、きちんとした対応に努めており、実際に実感していたけたら幸いです。

今週の一枚

山を散策していたら、とてもきれいな光が見えました。
寒い日が続き、何となく元気が出ない方もいらっしゃいますが、晴れ間にこういった景色を見ると心が洗われるような気持ちになります。