マラソンランナー注意!ハンガーノックとは?

桜も咲き始め、いよいよ春本番となってきましたね。日に日にあたたかくなってきていることを感じます。いよいよ今週末は長野マラソンです。参加される方は身体に気を付けて走ってください。

ゴールデンウィークの予定

4月29日(祝・月) お休み

4月30日(火)~5月2日(木) 通常通り受付

5月3日(祝・金) 午前中のみ受付

5月4日(祝・土)~5月5日(祝・日) お休み

5月6日(祝・月) 午前中のみ受付

今年は10連休という所もありますが、事務仕事などありますので、当院は変則的にお休みいたします。
5月7日からは通常通り受付いたします。

コラム

長野市風間の古岩井整骨院のコラムですが、今回は「ハンガーノック」です。ハンガーノックは運動などによって起こる体の低血糖状態、つまりエネルギー切れです。マラソンなどの長時間にわたって体を動かす続けると起きやすい症状です。これは糖分が人間を動かすためのエネルギーになっているため筋肉の中の糖分であるグリコーゲンが減ると人間のあらゆる器官が活動低下を起こすのです。そのため筋肉に行くエネルギーはもちろん脳へ行くエネルギーまで減少してしまい脳の機能が低下し、バランス能力や意識までもが低下してしまっているのです。下手をすると意識を失って転倒してしまうのですが、そうなる前兆がいくつかあります。運動中に空腹を感じている時や、いつものパワーが出ないとか足が重いとか平気なはずの勾配でも息が上がり、普段より早く疲れが出てきた時などです。血糖が低下してくると身体が糖分を取るように命令します。そうなると空腹感も出てきて糖分の補給を要求してくるのですが、それを我慢すると身体にある糖分を何とか絞り出して出力を出そうとします。しかし、肝心の糖分(エネルギー)が足りなくなりつつあるため本来の出力が出せなくなり、負荷がかかる勾配のある道に差し掛かると息が上がりやすくなってしまうのです。それでも無理をして走ろうとするといよいよ冒頭に出てきたハンガーノックの症状が出てくるのです。
起こりやすいシチュエーションは普段より気合が入りすぎて、エネルギー補給や給水を忘れている時、競争になって普段よりハイペースになっている時ほどハンガーノックのリスクが高まりやすいため、初めて行く道や初めて一緒に走るペースの分からない相手が多い時は特に注意する必要があります。
防止策として、朝飯をしっかり摂取する、早めのエネルギー補給、「炭水化物」を意識して摂る、筋肉に負荷をかけたトレーニングで持久力を高めると言ったものがあります。睡眠中にエネルギ―が消費されるため、朝食は重要です。様々な運動の大会は開始時刻が早いため朝食を抜く方も少なからずいますが、非常に危険です。なので朝食をしっかり食べて開始前に十分なエネルギーを補給しておく必要があります。早めのエネルギー補給も重要です。ハンガーノックの前兆が来る頃にはやや遅いタイミングになります。なぜなら補給を行っても吸収してエネルギーにするのには時間がかかるからです。そのためそれを見越して早めに補給を行う必要があります。内容も血糖を一気に上げる糖分摂取を考えがちですが、早めに行う場合はむしろ炭水化物などゆっくり糖分に変わっていくものが理想です。確かに糖分を直接取るのは一時的に有効なのですが、その反動で一気に低血糖に陥る可能性があります。そのため、その反動のリスクを避けるためにもおにぎりやパン、あるいは専用のエネルギーバーなどを摂取するのが良いかもしれません(大会の規定の範囲の摂取を行う)。最後はエネルギーが枯渇しにくい強いカラダを作るということです。筋肉に負荷をかけたトレーニングを行うと筋組織のグリコーゲンをためやすくなります。しかし、お話しした通りプロのような強靭な肉体でもなる場合がありますから、補給などの対策も併せて行う必要があります。

今週の一枚

千曲市の姨捨山へ行ってきました。桜はまだ早く、冬の風景でしたが、足元を見るとたくさんのつくしが生えていました。こういったものを見ると春を感じますね。