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9月の予定について

雨が毎日のように降り、秋が深まっているのを感じます。
当院は下記の日程で受付を行います。

9月18日(月・祝・敬老の日)      午前中のみ受付を致します。

9月23日(土・祝・秋分の日)      お休みします。

読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋と何事をするにもいい季節になりますが、お体に気を付けてお過ごしください。

起床した直後の脱水~患者さんの経験から

先日患者さんとお話をしていて起きた直後に脱水状態になり、救急車で搬送されたということを聞きました。
夏ももうすぐ終わりですが、まだまだそういった危険性もありますので、今回は起床直後の脱水についてまとめてみようと思います。

自覚症状
起きた直後に「目が乾いて開きづらい」とか「唇がパリパリになっている」とか「のどがヒリヒリする」とか「鼻に違和感があるのに鼻をかんでも解消されない」「頭痛」「だるさ」があります。冬場ですと乾燥や風邪などが考えられますが、夏場の場合「脱水」によるものも多いようです。

注意が必要な方
高齢な方は特にその傾向が強いです。
・気温の高さと体感温度があってない(夏でも寒いこともある)
・汗をかきにくい
・喉の渇きを感じることがあまりない
つまり、感覚が鈍くなっている方がなりやすいと思われます。

どのくらい水分が抜けると危険なのか?
一晩に約300ml(缶ジュース約一本分)の水分が失われると言われています。
体重の約2パーセントの水分が失われただけでも、口やのどの渇きだけでなく、食欲がなくなるなどの不快感に襲われ、約6パーセント不足になると、頭痛、眠気、よろめき、脱力感などに襲われ、情緒も不安定になってきます。
さらに10パーセント不足すると、筋肉の痙攣が起こり、循環不全、腎不全になってしまい、それ以上になると、意識が失われます。
そして、20パーセント不足で死に至るそうです。

人間は70~50%が水分でできています。50㎏の方では30~25リットル程度の水分があります。300mlと言うと約1%になり状況によっては不快感が出てもおかしくはありません。
寝起きの脱水で搬送された方は恐らくそれに加えて入浴、熱帯夜など悪い条件が重なったものと思われます。

(予防)
基本的には熱中症対策と同じになります。
・一定時間で電解質を含んだ水分の補給をこまめにする
・室温が上がりすぎないように調節をする。
・熱い場所で運動や労働をしない。
・塩分のほかに糖分も必要だが、取りすぎると急性糖尿病(特に子供は体が小さく糖の許容量が少ないので濃さや量に注意)の危険があるので注意する。
※食事の後は電解質が足りてる場合が多いので、水だけでも良いかもしれません。
・カフェイン・アルコールには利尿作用があるので、脱水になりやすい人は控えめに。
・夏こそ、常温以上の温度の飲み物を。 消化器は冷えると動きが鈍るため、体温調節上あまりよくないようです。
・寝る前にコップ1杯水を飲む →トイレに起きたくないからといって控えると体温の上昇で脱水気味になり結局体は休まらないということになります。
・朝起きて、コップ1杯水を飲む
・寝ている間の温度管理をしっかりする(機械の自動設定などを活用)

などがあるそうです。

コップ一杯の水を飲む習慣はつけたいところですね。
夏も残りわずかです。頑張って乗り切りましょう!

古傷についての考え~考え得る原因とその対策

最近梅雨がぶり返したような天気が続いています。
そういった天気になると数か月前に負傷した部分の症状がぶり返すと言った訴えをされる患者さんも少なくありません。

そこで今回過去にケガをした部分、いわゆる古傷についてまとめてみようと思います。

原因について
1)気圧の影響
気圧低下によって症状が出る場合があります。これは内耳にある気圧受容器が反応して交感神経が活性化し、血管の収縮が起こります。血管の収縮によって古傷の周辺にある感覚神経を刺激してしまうそうです。
同様にストレスは交感神経を活性化させるため、同様の作用が起こり痛みがよみがえるようです。

2)天気の影響
天気が崩れると気圧が下がる事が多いようです。そういった変化があると気圧を感じるセンサーが敏感になって脳に伝達し、交感神経が活性化。先に説明した血管の収縮によって痛みが出るようです。曇りや雨の日は気圧の低下によって古傷がうずきやすくなります。

3)体の冷え
体の冷えは神経が活発になり痛みを感じやすくなります。冷え性の場合特に顕著なようです。

4)古傷が完治していない
古傷が痛む根本的な原因は、まだ「古傷が完治していない」可能性があります。そもそも完治していれば古傷は痛みません。痛むのなら完治していないとも考えられます。。

5)運動による再発
軽い運動をしたときに古傷が痛む人は多いのです。なぜなら、運動により筋肉が緊張するからだと言われています。特に、酸素や栄養が十分に足りていない場合、「乳酸」や「ブラジキンニン」「たんぱく分解酵素」の量が増え、それらの物質が痛みを引き出すことがあるのです。

対策
これらのきっかけによって不幸にも症状が出てしまった場合はいくつか対処方法があります。
1)緊張している部分の筋肉をやわらかくする
古傷を完璧に治すには長期的な視野で古傷と付き合っていかなければなりません。地道に治療を続けていけば次第に古傷の痛みもなることが多いと思います。

まず、緊張している部分の筋肉をほぐす必要があります。古傷の周囲にある筋肉は緊張しているのです。緊張している筋肉を温めたり、無理のない範囲でストレッチしたり、さすったりして筋肉の状態をよくする必要があります。

このほか具体的には温めて血行をよくしてあげると痛みがやわらぐことが多いと思います。入浴やカイロなどを利用しても効果的です。
また、「冷え」というと冬場をイメージしますが、夏でも冷房が効いているところは体が冷えやすいので注意が必要です。冷房が効いている職場で働いている方や冷房が効いているところで長時間過ごす場合は、古傷の周辺を冷やさないように注意が必要です(ブランケットや長袖の服など衣類を工夫すると良いかもしれません)。

2)規則正しい生活習慣をすごす
古傷の痛みは「ストレス」や「栄養不足」など生活習慣に関係しています。十分な睡眠の確保や栄養バランスが整った食事、ストレスとの上手な付き合い方、そして、適度な運動も(痛みが出ない範囲で)必要です。
コンビニ弁当やレトルト食品ばかり食べている人は栄養不足になりがちです。また、筋肉をやわらかくするための成分や凝固している部分を取りのぞくことはできません。栄養を十分に摂取するからこそ自然治癒力も向上すると考えます。

3)注意をそらす。
意識が行き過ぎると些細なことで痛みを感じやすくなります。完全に忘れることは無理ですが、意識しないようにすることはできます。古傷に意識が向かないように、仕事や趣味などに集中すると良いのではないでしょうか。不安であれば、温めればよくなる休めば元に戻るなど、ポジティブなイメージを作ることも重要です。

最後に古傷と言っても再受傷と言って再び同じ場所を傷めている場合もありますから、そういった時はお近くの整形外科や整骨院、接骨院にかかると良いかもしれません。

8月のお休み

先日は雨の中大豆島甚句がありましたね。毎年小雨の中での開催ですが、大雨で中止にならないのは日ごろの行いの賜物でしょうか。
さて、いよいよ8月に入りますが、当院は以下の日程で受付を致します。

8月11日(祝・金) 午前中のみ受付

8月13日()~8月15日(火) お休み

8月16日(水)から通常通り受付を致します。

※急患はこの限りではありません。

皆様も暑い中熱中症など気を付けてお過ごしください。

熱中症について

梅雨が明け、一気に気温も上がり30℃を超える日が日常となっています。最近テレビなどでも猛暑の報道が繰り返され、いよいよ夏も本番です。

今回、猛暑で頻発する熱中症についてまとめてみました。

<熱中症のしくみ>
熱中症は温度の高い中での生活、活動により、体内の水分や塩分(主にナトリウム)が汗になって出ることにより体内のバランスが崩れたり、高音によって体温の調節機能の異常によって起こるそうです。

<症状>
体温の上昇、めまい、だるさなどが起き、重症化するとけいれん、意識消失などをおこします。

<分類と対処方法>
主に軽症、中等症、重症に分けられるそうです。

軽症
めまい、立ちくらみ、こむら返り、大量の汗
→涼しい場所へ移動、安静、水分補給
→症状が改善すれば医療機関への受診の必要はないとのことです。

中等症
頭痛、吐き気、だるさ、力が入らない、集中力や判断力の低下
→涼しい場所へ移動、安静、水分補給+腋や足の付け根、首の付け根を冷やす、塩分補給
→症状が改善すれば受診の必要はないとのことです。
「口から水が飲めない/症状の改善なし」→内科を受診、必要に応じて救急車(119)

重症
意識障害、けいれん、動けない
→涼しい場所へ移動、安静、腋や足の付け根、首の付け根を冷やす
すぐに救急車(119)を要請!

救急車をすぐ呼ぶ場合
自分で水が飲めない、動けない、意識がない、意識がもうろう

高齢者やお子さんは暑さを感じにくかったり、熱を体内にため込みやすい状態にあるので、特に注意が必要です。

当院に来院された方にもそういった徴候が見られた方がいらっしゃいました。
他人事と思わず。おかしいと思ったらすぐ体を冷やし、水分を取ってください。

7月17日海の日はお休みします

最近猛暑と夕立、ゲリラ豪雨が続き、過ごしにくい毎日が続いています。
こういった時は無理に野外での作業をせず、休憩をしながら少しずつ行えるといいですね。

まだまだ朝も明るいですから、比較的涼しい5~6時ごろに5000歩程度のウォーキングも良いかもしれません(10,000歩を目指す方もいらっしゃいますが、関節への負担等を考えるとそれよりも少ない方が理想です。)。

さて、7月17日ですが、祝日となりますので、当院もお休みさせていただきます。
行楽などでケガなどなされぬよう気を付けてお過ごしください。

梅雨の過ごし方 後編

ようやく本日長野も雨らしい雨が降り、農作物にはめぐみの雨になったのではないでしょうか。ようやく本日長野も雨らしい雨が降り、農作物にはめぐみの雨になったのではないでしょうか。先日書いた梅雨の話に続きをしたいと思います。

睡眠

十分な睡眠を取る事は、自律神経の乱れを整え気持ちを安定させてくれます。最低でも毎日7時間は睡眠時間が確保出来るのが理想です。また、起床時間は毎朝同じ時間にすると、生活のリズムを安定させる事が出来ますから目覚まし時計を毎日セットすると良いかもしれませんね。理想はお休みの日、土日も同じ時間にすることですが・・・7時間以上の睡眠を取ることに重点を置きましょう。

温度/湿度の管理

1日の気温差が大きいほど、風邪をひきやすくなるなど体調不良になりやすいそうです。天気予報などで最高気温と最低気温をチェックして、夜のお出かけなどの際は衣類を調整出来るようにすると良胃とのことです。また室内対策としては、温湿度計を室内の数箇所にいくつか用意するのが理想。温度と湿度をこまめにチェックでき、室内環境をコントロールしやすくなります。湿度が高い場合には除湿機を使うと良いでしょう。

 食事(食べ方)

梅雨のシーズンは胃腸の動きも衰えやすくなりがちです。この時期の暴飲暴食は、胃腸に特に負担をかけてしまい体調不調の原因になりかねません。梅雨の間だけでも、食事の量を通常より3分の2程減らすことで体調が整うこともあるようです。また、食事をする時はゆっくりとよく噛んで食べるようにします。食べ物を口に入れたら、飲み込むまで30回以上噛むと満腹感を得られると言われていますからゆっくり噛んで食べる事で、暴飲暴食を防ぐ事が出来るのではないでしょうか。

食事(食べると悪いもの)

冷たい物や甘い物、生ものなどのとり過ぎは体が冷えやすくなってしまいます。人の体が冷えると新陳代謝の機能が低下してしまい、老廃物の排出がスムーズに出来なくなる事もあるそうですから、結果下痢、腹痛、むくみなどを引き起こしやすくなりますので注意が必要です。

食事(水分について)

梅雨の体調不良の原因のひとつに、体内に水分が溜まりすぎている事も挙げられます。梅雨は、特に体に水分が溜まりやすいとされる時期ですので、摂取する水分量にも十分注意する必要があります。1日に摂取する水分量は約1~1.5リットル程にキープすると良いでしょう。しかしアルコール類の飲み過ぎには要注意です。

食事(具体的なおすすめ食品) 

●利尿作用、むくみ改善… あずき、大豆、黒豆、そら豆、冬瓜、緑茶、昆布、あさり、はまぐり、きゅうり、トマト、はと麦、とうもろこし、魚類(スズキなど)※これらの食べ物は体を冷やす効果もあるので、冷え性の方は注意が必要です。 ●発汗作用、体を温める…しょうが、ねぎ、にら、香菜、さんしょう、シナモン、しそ、ペパーミント、唐辛子、にんにく、海老など。
●ストレス緩和… おくら、わかめ、セロリ、にんにくなど。
●食欲増進… しそ、らっきょう、ゆず、みかんの皮、さんしょう、香菜(パクチー) 体調不良を感じる時こそ、栄養バランスの整った食事が大事です。生活スタイル上、規則的な食事が取れない場合は、体に必要な栄養素(ミネラル)をサプリなどからとるのも良いですね。

いよいよ梅雨らしくなってきそうです。何とか乗り切って暑い夏に備えましょう。

三周年を迎えました。

6月10日。本日古岩井整骨院も三周年を迎えました。
これもひとえに皆様のお陰と感謝しております。

素晴らしい言葉や文章でこの区切りを表現したいところではありますが、それだけの力量はありませんので、オバマ前大統領の言葉をお借りしたいと思います。

「もしあなたが成功者だとしたら、誰かがどこかのタイミングであなたのことを助けているはずです。そして、人生のどこかで、あなたは偉大な師と出会っているはずです。あなたが繁栄することを可能にしているこの素晴らしいアメリカのシステムですら、誰かの助けによって生み出されたものなのです。誰かが道路や橋に投資をしました。もしあなたが事業を起こしたとしても、それはあなた(だけ)が建てたものではないのです。ほかの誰かが、それが起こることを可能にしたのです。」

立派な功績や実績を上げているわけではありませんが、この言葉を大切にして次の一年を着実歩みたいと思います。

これからもよろしくお願い申し上げます。

古岩井整骨院 古岩井裕之

梅雨の健康対策~体調管理を中心に

いよいよ長野市も昨日から梅雨入りしました。
梅雨になると体のだるさや疲れ、食欲不振、下痢、頭痛、風邪などを引きやすくなります。
これら以外にも変化の激しい気温などが原因となって度々見られる体調不良・・・。

そういったもの避けるためにも食事や睡眠などを見直し、正しい生活習慣を意識することが大切になります。そこで今回は運動や取り入れたい食品など、梅雨特有の体調不良を予防するポイントをまとめてみました。

<運動>
無理のない範囲での運動です。
運動をすることによって筋肉を刺激し血行や新陳代謝を促進し、体に不要な水分や老廃物が体から排出されます。
運動が苦手な方や痛みなどで運動ができない方は、ストレッチなど簡単なものでも良いと思います。
また膝や足首、股関節に問題がない方は日頃から、極力エスカレーターやエレベーターの利用を避けて階段を使うなど、筋肉に働きかける事を意識してみてはいかがでしょうか。

<休息やリラックス>
十分な休息を取って、気持ちをリラックスさせると良いかもしれません。
体調不良の原因となる自律神経の乱れを起こさないようにするため、日中の活動とのリズムをきちんと分けて、生活のメリハリをつけるようにします。
ゆっくり落ち着いてお茶や近所の方とお話をされるのも良いかもしれませんね。

<外出>
雨が降っていなければ、なるべく外出するようにしてみてはいかがでしょう。
日光を浴びると、体内時計を調整して気分転換にもなりますし、またより深い眠り(良い眠り)へと導いてくれます。
時間が取れない方は、お昼休みには外で食事をしたり少し散歩をしてみるなど、なるべく外の空気が吸えると良いです。

<入浴>
人はたくさん汗をかくと、その分汗腺の働きがよくなるそうです。入浴をする事で存分に汗をかく事ができ、また汗をかくことで気分もリフレッシュできます。寝る前に入浴すると心身共にリラックスできますし、よく眠れます。

※体調不良時の入浴ポイント
入浴の時間帯⇒就寝する30分前ほどがベスト
お湯の温度⇒約40度前後のぬるま湯
入浴時間⇒約30分程度
お湯の量⇒半身浴が出来る程度

他にもいくつかポイントがありますが、梅雨の中頃また紹介できればと思います。

組体操の安全性について~最近の傾向

いよいよ今週末から各小学校で運動会が始まります。一部の方は「えっ?」と思われるかもしれませんが、数年前から全国的な流れとして梅雨入り前の今頃に運動会を行う傾向になっているそうです。

最近組体操で負傷した小学生が来院しました。幸い安全対策がなされていたせいか大きなケガではなく、強固な固定を必要としない程度の症状でした。
今回は組体操について簡単にまとめてみたいと思います。

日本の教育に組体操が取り入れられたのは明治時代ごろのようです。当時は軍国主義的な要素もあり、まとまりを重視する傾向であったようです。
そして10~20年ほど前から一部の学校で組体操の「高層化競争」が行われるようになりました。力を合わせて危険を乗り越えるという組体操の持つ独特の魅力が「高層化」につながったと言われているそうです。
その高層化によって、失敗した時に発生するケガの重症化が進みました(内容を見る限り頭部のケガや複雑骨折など当院で対応できる水準をはるかに上回るものも少なくありませんでした)。
発生状況は組体操の練習中などに起きる事故は日本スポーツ振興センターのデータによると年間8000件を超え、2014年度には全国の小・中・高校で起きた8592件の事故のうち、「ピラミッド」が1241件、「タワー」が1133件だったとのことです。
それに配慮してスポーツ庁は、「演技種目や高さは一律に規制せず、原則として学校側の判断」に委ね、その上で「確実に安全でない場合は組体操を中止する」ことを求めた通知を出しました。
その通知について当院近隣の小学校では(患者さんに状況を聞く限り)高さを控えた種目になっているような気がします。

また、近年の傾向として「高さ」よりも「広さ」を重視した種目の取り組みが行われているようです。

今後もケガなく安全に、ケガをしてもすぐ治る程度のケガで済むような運動の取り組みになるような試みは少なくとも近隣の小学校で積極的に行われることを祈ります。